情報整理

言葉にできるとは

皆さんは言葉を発する際に、自分としっかりと向き合って、考えて、発言していますか?

哲学者プラトンは
賢者は、
話すべきことがあるから口を開く。
愚者は、
話さずにはいられないから口を開く。
と語っています。
「言葉」には様々な種類があります。パソコンなどで入力する言葉、話す言葉、書く言葉、聞く言葉などなど、自分の考えや感じていることを相手に伝えるためには、言葉を用いて、感情を表現する必要がある。
そこで生じるのが「伝えよう」と思ってどんなに言葉を尽くしても、実は「伝わっていなかった」「伝わりきっていなかった」という問題です。
言葉を、コミュニケーションを取るための道具と考えている人は多いと思います。もしそうであるならば、言葉を発する側と、受け取る側がいることが前提であり、「伝わった」という状況は、この両者の共同作業によってもたらされるのです。
そして、通常の生活や仕事の場などにおいては、コミュニケーションを取るべき相手との関係性は多岐に渡ります。その中で伝わる精度を高めるために変えることができるのは、伝える相手ではなく、伝えようとする張本人なのは明らかです。

伝わり方のレベルの細分化
①不理解・誤解
②理解
③納得
④共感・共鳴

②まで至れば合格点ですが、③④まで至るのが、コミュニケーションの醍醐味です。
誰かと話す時、誰かが書いた文章を読んだ時の伝わり方も、この4つに当てはまります。
伝わり方は、言葉を理解してもらうだけではなく、言葉に宿る重さや軽さ、深さや浅さも関係していて、それが無意識のうちに言葉を発した人の人間性の評価へとつながっていると言えます。
では、言葉の理解度の差は生んでいるのは何か❓
『言葉にできるは武器になる』の著者梅田悟司氏は「内なる言葉」の存在がカギとなると語っています。
相手の胸に響く言葉を生み出すために必要なのは、実際に書いたり、話したり、入力する「外に向かう言葉」そのものを磨くことではないのだ。
とも語っています。

僕は、この「内なる言葉」について、今までの生活や仕事の中であまり意識していなかったように感じました。また、思い返してみると、会議や議論での発言、上司に意見する際に、その場の感情や思い付きでの発言は、相手の心にほとんど響いていないなかったという経験がたくさんありました。そして、自分の中でしっかりと「内なる言葉」と向き合い、育てた言葉に関しては、相手の心に響いていたなという経験も思い出されました。しかし、その「内なる言葉」の存在を意識して、物事を考える、自分の感情と向き合うということはできていませんでした。
この「内なる言葉」の存在に今回気付くことができたので、これからは訓練をしながら、正しく考えを深める「思考サイクル」を身に付けていきたい。

「自分との会議時間」を作ることから始めよう。

ABOUT ME
masaMG
地域の医療法人にて病棟リハ・訪問リハを兼務し、地域高齢者へのリハビリを理学療法士として実践。それと並行して、組織内のリーダーポジションとして、地域のリハビリテーション病院でのリハビリ、役職者のサポートと後輩教育・管理を担当。NLPを中心としたコミュニケーションを活かして、法人内での多職種・多事業所連携だけでなく、地域のネットワークを構築し、地域での連携強化にも尽力。 それらの経験を基にして、企業が運営するデイサービスの施設長へ就任。中間管理職として、組織運営や地域への貢献に対して力を注いでいる。 【ブログの主な内容】 若手マネジャーセラピストとしての苦悩や葛藤、経験について、コミュニケーション・人への関心を基にして書きます。 マネジメントやリーダーシップについても言及。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。