組織に属しているセラピスト
現在、全国のセラピストは、PT/OT/ST全てにおいて増加の一途を辿っています。
その8割以上が医療機関に属しており、その他2割は介護施設に勤めています。個人事業主のセラピストやパラレルキャリアを実践されているセラピストも増えてはきました。
ただ、ほとんどのセラピストは、医療機関や介護施設などの組織で仕事をし、医療保険・介護保険の中で、リハビリを実施しています。
ということは、組織の中でどのように生き残っていくのかが重要となるわけです!!
そして、生き残っていくためには、自己の成長が必要不可欠となります。
自己の成長が、出世や信用の確保、知名度の向上につながり、さらには、その後のキャリアアップやキャリアの展開に繋がります。
今回は、大きな公的な病院や大学病院などではなく、地域の中小病院に勤めているセラピストに絞って、僕の経験を基に話を展開したいと思います。
成長するということ
皆さんはセラピストとしてそして人間として少しでも成長したい、変わりたいと思いますか?
一度は考えたことがあるのではないでしょうか!?
組織の中において、成長する、地位を上げていく方法としては、
⑴ 組織の方針に忠実に従い、上司へのフォロワーシップを高め、地道に組織内での信用を獲得し、出世していく
⑵ 地域での組織のあり方は理解しながら、時代の中で自分のやるべきこと、やりたいことを突き詰めながら、自律して次々に新しい取り組みやタスクに取り組んでいく
大きく分けてこの2つの方法があると思います。
簡単に言うと、しっかりと組織や上司に付いて行きながら、出世できるタイミングを待つか、とことん出る杭になって尖っていくのかのどちらかということです。
僕は、後者を選びました。笑
もちろん組織自体が嫌いとか上司が合わないというネガティブな理由からではありません。
そこには明確な理由があります。
元々僕自身は、組織の中で頑張って、役職者・管理職になりたいと思っていたセラピストの一人です。
その想いの中で仕事をしながら、ポストが足りないなと感じるようになりました。
少ないポストを得るためには、もっと目立つことをしないといけない、画期的な取り組みをしないといけないとかんじるようになりました。
地道に組織内で信用を得ていくこと、評価されていくことに煩わしさを感じていたことも事実です。
せっかちですね。笑
元々、皆と違うことをする、違う視点を持つ、違う意見を言う、現在の状況をそのまま受け止めるのではなく、より良い方向へどんどん変えていく取り組みをしたい、スピード感が大事といった意識を持っていました。
既に尖っていたということです。
0→1を作るということ
その中で更に上を見据えて、取った行動が、
⑴法人内に多職種での連携の勉強会を立ち上げる(訪問リハ担当という視点から)
⑵地域リハビリテーションネットワークの立ち上げに参画する
この2つです。
どちらも、今まで何も存在しない0から作り上げるという部分に、自分の中での成長・挑戦というキーワードを見出しました。
⑴であれば、0から企画書を作成し、上長や院長に承認を得て、資料作成から広報などの運営に関しても、自分一人で開始しました。その後、回数を重ねながら、協力してくれる方に声を掛けて、規模を広げていきました。
⑵であれば、県士会の担当者に自ら連絡し、地域の代表者の方に繋いで頂き、ミーティングなどを設定。県士会の会長や他の病院の部長職らがいる中で、一般職員の僕でも役員に参画させて頂きました。在籍する病院の代表として。
このような活動を通して、地域との繋がりや法人内での訪問リハとの連携に関しては、こいつだなという周囲の認識を高めることができました。
また、メンターやその周囲の先生方にもSNSなどを通じて、個人的にも少しずつ知ってもらうことができました。
このことによって、今現在の自分を形作る、人脈を得ることに繋がっています。
何よりも、0→1を達成したことにより、今までの自分の殻を破り、新しい自分、進化した自分に出会うことができました。
組織の中においては、上司や後輩、周囲のスタッフから変な目で見られることや叩かれることもたくさんありました。その壁一つ一つが自分の糧となり、さらに成長させてくれます。
そして、時間が経てば、周囲の人たちにとって、自分は特殊なやつという認識が生まれます。
それがまさに個性、個人としての認知です。
ここに記載したことは個人の経験に基づいた見解です。
個人個人でやり方は全く違うとは思います。少しでも近い境遇にいる人にとって、参考になれば嬉しいです。