情報整理

セラピストがLABプロファイルを使ったら?!

LABプロファイルとは?

まずはLABプロファイルについて少し説明していきます。
NLPのメタプログラムが進化して開発されたもので、言葉と行動を分析し相手の思考パターンを把握します。
LABは、Language and Behaviorの頭文字をとったもので、言葉(Language)と行動(Behavior)の関係性を分析したものです。

言語パターンと行動パターンとの間には関連性が存在することを象徴する名称です。

NLPのメタ・プログラムとは、人が外界と関わるときに使うフィルターのことを指します。

例えば、あなたもコミュニケーションする相手によっては
メッセージがなかなか伝わらず苦労した経験が1度はないでしょうか。

人には人それぞれが持つ独自の窓のようなものがあり、
伝達される情報はその窓を通してやり取りされます。

そして、この心の窓は人それぞれ独自の形をしているため
その形に合ったものだけが出入りすることができます。

よって、心の窓に合ったものでなければ同じ言語(日本語)を話していても、
なかなかメッセージが伝わらないということが起こるのです。

つまり、LABプロファイルのスキルを用いることで、仕事や日常の場面で、相手の認知フィルターを特定し、相手に伝わる(影響する)言葉を使うことが出来るようになります。

日常の会話でももちろんのこと、クライアントとの信頼関係構築、
人事、セールス、マーケティング担当者、管理者、経営者など
様々な場面で効果的に活用できます。

これらのことを意識するだけでも自分や周囲の状況が劇的に変化して見えてくると思います。私自身も実感しています。

コミュニケーションの一つのスキルだと捉えています。

なぜセラピストがLABプロファイルを用いるのか?

なぜ?

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、いわゆるリハビリ専門職と呼ばれている方たちは、医療・介護・その他の現場、どこで働いているのかに関わらず、【人】を相手にして仕事をしています。

入院患者様や介護サービス利用者様、同じリハビリ専門職、医師や看護師、栄養士、薬剤師、MSW、ケアマネ、福祉用具の業者等など、年齢や性別、職種、生い立ちがまるで異なるたくさんの方々と関わっていかなくてはなりません。

コミュニケーションを欠かすことができない状況で仕事をしているわけですね。

そして、そのコミュニケーションを取る相手が、その時その状況によって、多岐にわたる為、その都度方法を変化させなくてはなりません。

だからこそ、相手の言語と行動の変化を捉えて、その変化に合わせたコミュニケーションのスキルを使うことが求められます。

そこでLABプロファイルというスキルを使うと、コミュニケーションというものを理論的に捉えることができます。

あくまでもその考え方を使うというイメージでいいと思います。細かく細かく意識しようとするとなかなか上手くいきません。まずは、相手をしっかりと観察するということから始めてみると全く違う景色が見えてきます。

どの場面で使うのか?

極端に言えば、いつでも意識することが重要です。

一つの注意点としては、【人】は状況(コンテクスト)が変われば、言語や行動の捉え方が全く異なることを認識しておくことです。

例えば、仕事とプライベート、友人との関わり、家族との関わり、仕事でも患者様とのリハビリと書類業務、挙げていくとキリがないですが、これらは全て違うコンテクストであり、【人】は、それぞれのコンテクストにおいて、言語と行動を無意識のうちに使い分けています。

なるべく細かくコンテクストを設けてコミュニケーションを工夫していくと捉えやすくなります。

LABプロファイルによる変化

LABプロファイルを学び、私が組織の中で使い始めてからの変化は次のようなことがありました。

①周囲をよく観察できるようになり、患者様や利用者様、先輩や後輩、上司、多職種の方々の変化にいち早く気付けるようになった。

②相手の反応や周囲の反応を引き出すのは自分の行動や言動であることに気付けた

③自分の変化に可能性を見出すことにより、すごく楽になった

まだ実践し始めて1~2ヶ月程度ですがこれだけ大きな変化がありました。

今後の変化は計り知れません。

 

ABOUT ME
masaMG
地域の医療法人にて病棟リハ・訪問リハを兼務し、地域高齢者へのリハビリを理学療法士として実践。それと並行して、組織内のリーダーポジションとして、地域のリハビリテーション病院でのリハビリ、役職者のサポートと後輩教育・管理を担当。NLPを中心としたコミュニケーションを活かして、法人内での多職種・多事業所連携だけでなく、地域のネットワークを構築し、地域での連携強化にも尽力。 それらの経験を基にして、企業が運営するデイサービスの施設長へ就任。中間管理職として、組織運営や地域への貢献に対して力を注いでいる。 【ブログの主な内容】 若手マネジャーセラピストとしての苦悩や葛藤、経験について、コミュニケーション・人への関心を基にして書きます。 マネジメントやリーダーシップについても言及。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。