理学療法士マネジメント

「利き手でないほうの手」を使う

本の紹介

今回実践していく書籍は、
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門
医学博士・禅指導者ジャン・チョーズン・ヘイズ著 高橋由紀子訳 石川善樹監修
です。

マインドフルネスとは、自分の体や頭や心のなか、さらの身の回りで起きていることに意識を完全に向けること。批判や判断の加わらない「気づき」

ポイントとしては、
「今していることに注意を向ける」
「気づきのトレーニング」
「心のメンテナンス」

生活のなかのどこか小さな部分にまず働きかけるだけでいいのです。
マインドフルネスは、体と心と頭を一つにして、意識を集中させます。そのように統一された状態になると、自分と周囲のバリアがしだいに薄くなって、ついに消え去る瞬間が生じます。すべてが一つになって清らかで平和な時間が現れます。

日常の当たり前の行動のなかに、深い気づき、好奇心、発見の感覚を見出せるようになると、効果が表れます。

マインドフルネスがもたらす効能

「マインドフルの度合いが高い人たちは、繁栄(フラリッシュ)していることが多く、精神的にも健康である。」
Byアメリカのロチェスター大学の研究者ブラウンとライアンが行った幸福の研究

1、マインドフルネスはエネルギーを節約する
2、マインドフルネスは、心を鍛えて、やわらかく強くする
3、マインドフルネスは「不安」や「恐れ」を消す
4、マインドフルネスによって、「今このとき」を生きられるようになる
5、マインドフルネスは「動じない心」を育む
6、マインドフルネスは「心の声」に耳を澄ます

今週の取り組み

今週取り組むのは、
「利き手でないほうの手」を使う
です。

日々のごく普通の動作を、「利き手でないほうの手」を使ってやってみます。
たとえば、歯を磨く、髪をとかす、食事をする(全部は無理でも一部だけでも)などの動作を、右利きの人は左手で行います。

取り組みからの気付き

まず感じたことは、「利き手でないほうの手」(僕でいうと左手)を使うことは、すごく慣れないし不便だなということです。
そして同時に利き手(右手)のありがたさも感じました。
僕が主に実践しているのは、スマートフォンの操作、歯磨き、鍵の開け閉め、ドアの開閉、改札のICcardのタッチなどです。
普段はごく自然に行っている動作ですが、普段と違う手で行うと全く違う動作でした。
一つ一つの動作を確認しながら行うことはすごく時間が掛りいつもより煩わしさも感じました。それとは別に一つ一つの動きを丁寧に行おうとする姿勢集中して行えていることも感じました。
また、道具や環境について感じたことは、ほとんどの物が右利きにとって使いやすい、行いやすい状況になっていることです。
感動したことは、回数を重ねるごとに、左手での動作が少しずつ上手になっていることです。ほんの小さなことでも喜びを感じる事ができました。
また、職業柄、障害のお持ちの方や高齢者の方と接する機会が多い為、手足の使いにくい方への共感も生まれました。

応用

今回は、様々なことを「利き手でないほうの手」を使ってやってみました。
ここから学べることは、今までにやったことのないこと、慣れないことも繰り返し練習することで上達すること
そして、自分の中にはまだまだ未開発の能力が眠っていることにも気づけました。自分の可能性をもっと広げらます。
「利き手でないほうの手」を使うことで、「利き手である手」の使い方も今まで以上に熟達することにもなると感じました。
新しいことが既存の能力を変えてくれる、向上させてくれる、すばらしいことです。

人生の可能性を引き出すためには、あらゆる状況で「初心」に戻ること

ABOUT ME
masaMG
地域の医療法人にて病棟リハ・訪問リハを兼務し、地域高齢者へのリハビリを理学療法士として実践。それと並行して、組織内のリーダーポジションとして、地域のリハビリテーション病院でのリハビリ、役職者のサポートと後輩教育・管理を担当。NLPを中心としたコミュニケーションを活かして、法人内での多職種・多事業所連携だけでなく、地域のネットワークを構築し、地域での連携強化にも尽力。 それらの経験を基にして、企業が運営するデイサービスの施設長へ就任。中間管理職として、組織運営や地域への貢献に対して力を注いでいる。 【ブログの主な内容】 若手マネジャーセラピストとしての苦悩や葛藤、経験について、コミュニケーション・人への関心を基にして書きます。 マネジメントやリーダーシップについても言及。
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