「良いチームは、やっていることがどんどん変わる」
古い日本企業では、新卒社員が、特定の部署や部門に配属され、専門的なスキルを高めていきます。療法士も例外ではないです。急性期、回復期、生活期、訪看、デイサービスなど働く先は多岐に渡ります。
そこでキャリアを積めば積むほど、それ以外の仕事に関わるイメージを持ちにくくなってしまうのが現状です。また、慣れた環境、慣れた人間関係が当たり前になってしまうと、変化することを避けようとしてしまいます。
一方で、スタートアップ等のグローバル企業のチームは、一つひとつ全く異なるアウトプットを目標に掲げ、スピード感を重視きて実行していきます。新卒でも色々な仕事を任され、新しい価値を生み出していく。そしてチームの内外を問わず、多くの人を巻き込んでいきます。
メンバーの一人ひとりはオープンマインドの持ち主であり、転換が多いので、チームの見通しが誰にもできません。
転換しやすいチームのメンバーは、「自己効力感」が高い傾向があります。自己効力感とは「自分にはできる」という意識のことです。
〈例〉
グーグルにはG2Gという、社員の自己効力感を高める手法に基づいた制度があります。
社員同士が教え合う制度です。人は自分が知っている情報・やり方を他人に教えることで、「自分はできる人間だ」という効力感を高めることができます
サーチ・インサイド・ユアセルフという、心の知能指数における「5つの要素=自己認識、自己制御、モチベーション、共感、コミュニケーション」を強化するプログラムもあるそうです。
日本の企業では、自信が無い、目の前のことに集中し過ぎる、上司の顔色を伺いながら仕事をしている傾向が強いです。
それも「自己効力感」が低いからであると考えられます。
「自己効力感」を生み出す基礎は次の4つです。
1、達成経験
2、代理経験
3、言語的説得
4、想像的体験
こういった要素を自ら作り、実行していくことが重要です。
また、上司や先輩が、部下や後輩のパフォーマンスを上げる為に、上記の機会をなるべく多く与える事も重要であると考えます。
努力を褒め、自分が信頼してもらえていることを実感してもらうこと。部下や後輩の「価値観」を理解する為に、コミュニケーションを欠かさないことが大切です。